原作との比較評価 90.3/100点
2024年1月4日から放送開始されているアニメ「ダンジョン飯」。毎週木曜から全国28局で放送されています。(放送時間は局によってまちまち)
こちらの作品はマンガが原作で、2024年冬アニメのなかで筆者一押しの作品です。
現在(2024年2月21日)第7話まで放送され、連続2クール放送の予定です。
個人的に待望のアニメ第1話を視聴してきましたので、レビューしたいと思います。
原作とドラマとの違い、声優さん、そしてOPとEDもご紹介します。
「ダンジョン飯」原作マンガについて
九井諒子原作・漫画誌「ハルタ」連載
マンガは九井諒子さん原作。
年10回刊行の「ハルタ」連載。2014年2月からおよそ10年の時を経て2023年9月に完結。
累計発行部数1000万部を超える、大ヒット作です。
長編でありながら、いつも斬新。
斬新でありながら、いつも淡々。
淡々と見えて、いつも奇想天外。
唯一無二の世界観を作り出してりる稀有な作品だと思います。
「死んだ妹を助けにいく」?
ダンジョン飯。 それは、”食う”か”食われる”か―――
ダンジョン深奥で、レッドドラゴンに妹が喰われた! 命からがら地上へ生還した冒険者のライオス。 再びダンジョンへ挑もうとするも、お金や食糧は迷宮の奥底……。 妹が消化されてしまうかもしれない危機的な状況の中、ライオスは決意する。 「食糧は、迷宮内で自給自足する!」 スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン! 襲い来る魔物たちを食べながらダンジョン踏破を目指せ、冒険者よ!
引用:アニメ「ダンジョン飯」HPより
冒険譚である。
でも、主軸が全く冒険ではない。
このギャップが常に物語をコミカルにし、常に物語をシリアスにする。
そもそも助けたい妹がすでに死んでいる。これだけでもう十分に異常。
ストーリーはバランスが絶妙。気軽なようでそうじゃない。重いようでやっぱり軽い。本当に絶妙です。
そして細やかな書き込みをされた原作コミックは1ページ1ページが、少し芸術的。
本当に「唯一無二」という言葉が似合うマンガだと思います。
アニメでますます深まる、美しく残酷な世界観と風景
カラーになる。声と音がする。そして動く。
アニメってすごいですよね。
ダンジョン飯は、正直マンガ版の質が高すぎる故に、期待が高くなってしまったマンガではないかと思います。
なにせ世界観とストーリーがどっしりしている。
そして、それを彩るキャラクターや細やかな設定がますます強固にしている。
実写化ならば話は別ですが、アニメ化ならばそうそう失敗なんてしようもないという安心感。
これだけぎっちりとした原作があってアニメ化失敗なんていやだな…。
第1話、そんな不安を吹き飛ばしてくれました。
主役ライオスの声優は熊谷健太郎さん ヒロイン・マルシルは千本木彩花さん
主役ライオスは、熊谷健太郎さん
主役ライオスの声優は熊谷健太郎さん。
その他の代表的なアイドルマスター SideMの「握野英雄」役や、池袋ウエストゲートパークの「真島マコト」役です。
元祖アイドルマスターはファンなのですが、SideMは手を回してなかった…。
まだ20代ですが10年ほどキャリアがある彼。
ライオスの妙に落ち着いた感じで恐ろしいこと言うところなんかを上手に演じてらっしゃいます。
叫ぶシーンが印象に残るマルシル役の千本木彩花さん
作中怒ってるか叫んでるか嫌がってるか泣いてるか。
とにかく感情を昂らせっぱなしのマルシルを演じられているのは、声優・千本木彩花さん。
これまでの代表的な役はなんといっても、甲鉄城のカバネリの「無名(ムメイ)」役。
無名、すごくいい声だったんです…!
マルシルは無名とは全くキャラクターのベクトルがちがいますが、これからの展開でますます感情に揺れ動かされるマルシルをどう演じるのか、期待です。
原作とここが違う
第1話をみて、ストーリー・キャラクターとも全く違いや違和感はないです。
ひとつだけ、もしかしたら筆者だけが気になっているのかもしれませんが…。
なんか、綺麗すぎる。
んーん…。ちがうな…ソフト?
原作には第1話から、なんともいえないうすら暗い、まとわり付くような影を感じたのですが、アニメにはないです。
本当に筆者の主観です。
ダンジョン飯を彩るオープニング(OP)/エンディング(ED)
さすが角川、さすが1000万部。
オープニングやエンディングも気合いはいってます。
OPはバンプ(BUMP OF CHICKEN)の「Sleep Walking Orchestra」
OPはBUMP OF CHICKENの「Sleep Walking Orchestra」。
バンプですよ。すごいですね。
大好きな作品に大物歌手さんがついてくれるって本当に嬉しい気持ちになります。
EDは緑黄色社会の「Party!!」
エンディングも豪華。緑黄色社会さんの「Party!!」です。
2023年秋の「薬屋のひとりごと」1クール目でOPを務めていらっしゃって、今期はダンジョン飯。
薬屋がヒットしておりますので(アニメそれ自体が素晴らしいからヒットしているのですが)、同じくダンジョン飯もヒット作品にのし上げてください。
原作との比較詳細 90.3/100点
描くとしたら、「どこまでも残酷な世界と、どこまでも美しい世界」をどう表現していくのか。
「原作そのままのストーリー・キャラクター」とか「アニメオリジナルの脚色」とか、そういうレベルではなく、「マンガの世界をどこまでアニメの世界に持ってこられるか」という高い次元での評価となってしまいます。
これまで述べたのとおり、完成度の高いアニメ化作品。欠点といえば、もうほんとに「うすら暗さがない」。
これだけですが、他すべてが良いので気になってしまいました。
まとめ:アニメ「ダンジョン飯」はマンガより万人受けかも?
とにかく著者の主観がつよいレビューでした「ダンジョン飯」。
原作ファンの方、大丈夫です。嫌な思いしませんよ。
そして、どちらかというと普段あまりアニメを見ないかたに気軽に勧めたいなと思いました。
原作はなんか、アニメよりマニアックな雰囲気だからね!アニメからエントリーしてほしいかも!
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